ネーミングのアイデアの出し方:行き詰まったときの発想法10種
「いい名前が浮かばない」ときは、ひらめきを待つより、素材を集めて型に当てはめるほうが早く進みます。名づける対象を要素に分解して素材を集める方法と、有名な名前にも使われている10の型、候補を増やすコツをまとめました。
まず、素材を集める:要素に分解する
名づける対象を「誰に」「何をするか」「使うと何が良くなるか」「どんな気持ちにさせたいか」に分けて書き出します。それぞれに「つまり何?」と問いを重ねると、たとえば家計簿アプリなら「記録 → 記憶・思い出」「節約 → お金 → 豊かさ」のように、名前の芯になる言葉に行き着きます。
名づけラボの発想に説明文を書き込むと、要素に分解して、たとえ・音・語根などの素材を並べます。素材を選んで組み合わせると、候補の名前と点数も出ます。キーワードだけで手早く候補を出したいときは、会社名ジェネレーターも使えます。
アイデアの型10種
集めた素材を、次の型に当てはめて候補を作ります。1つの素材を複数の型に当てはめると、候補の数が一気に増えます。
| 型 | 考え方 | 有名な例 |
|---|---|---|
| 記述型 | 中身をそのまま言う | General Electric、日本郵便 |
| 示唆型 | 便利さや気持ちをほのめかす | Pampers(英語で「甘やかす」) |
| 比喩型 | ほかのものにたとえる | Amazon(世界最大級の川から) |
| 語根型 | ラテン語などの語根を使う | Volvo(ラテン語で「私は転がる」) |
| 造語型 | 響きから新しい言葉を作る | Kodak(創業者が響きを重視して作った造語) |
| 組み合わせ型 | 2つの言葉の一部をつなげる | Microsoft(microcomputer + software) |
| 人名・地名型 | 人名・地名を使う | Honda(創業者の本田宗一郎から) |
| 頭字語型 | 言葉の頭文字を並べる | IKEA(創業者の名前と出身地の頭文字) |
| 擬音・擬態語型 | 擬音語・擬態語を使う | ガリガリ君(かじる音から) |
| 反復型 | 同じ音を繰り返す | Coca-Cola(「コ」の音の繰り返し) |
型ごとの印象の違い(覚えやすさ・わかりやすさ・商標の取りやすさ)は、会社名・商品名の決め方の手順3で解説しています。音から考える場合は音のイメージで選ぶも参考になります。
候補を増やすコツ
- 出す時間と選ぶ時間を分ける:出している途中で良し悪しを判断すると、数が伸びません。最初は評価せずに数を出します。
- 1つの素材を型の数だけ回す:「ひだまり」という素材なら、そのまま使う・英語にする(sunny spot)・語根にする(sol)・短くする、のように展開します。
- 時間を置いて見直す:一晩置いてから読み返すと、言いにくさや覚えにくさに気づきやすくなります。
- ほかの人に意味を聞く:自分では気づかない連想や、別の意味が見つかります。
候補がそろったら
候補が10個を超えたら、点数と簡単なテストで絞ります。手順は最終候補の絞り方にまとめました。気になる候補は、下の欄でその場で採点できます。