名づけラボ

商標の簡易チェックのやり方:J-PlatPatと区分の目安

気に入った名前が、すでに他社の登録商標だった。名前を決めたあとで気づくと、ロゴや印刷物を作り直すことになりかねません。候補を絞った段階で、無料のデータベースを使って簡易チェックをしておきましょう。

1. 検索する文字を用意する

商標は、見た目(表記)だけでなく読み(称呼)でも比べられます。表記とカタカナのよみの両方を用意し、よみは揺れも含めて検索すると見落としが減ります。

例: Zentrix の場合 — 表記「Zentrix」、よみ「ゼントリックス」「ゼントリクス」

名づけラボの「商標の簡易チェック」欄では、候補ごとにこれらを自動で並べ、押すだけでコピーできます。

2. J-PlatPat(特許庁の無料データベース)で検索する

  1. J-PlatPat を開き、上部メニューの「商標」→「商標検索」を選ぶ。
  2. 検索項目で「称呼(類似検索)」を選び、カタカナのよみを入力する。似た読みの商標もまとめて見つかります。
  3. 使う分野の区分(下の目安)を指定して検索する。
  4. 見つかった商標の「指定商品・役務」を開き、自分の事業と重なるかを確かめる。

特許庁による手順の解説: 商標を検索してみましょう(特許庁)

3. 分野ごとの区分の目安

商標は「区分(商品・サービスの分類)」ごとに登録されます。同じ名前でも、区分が違えば登録できる場合があります。

分野主な区分
アプリ・Webサービス第9類 ダウンロードできるソフトウェア・アプリ
第42類 SaaS・ソフトウェアの提供や開発
第35類 広告・マッチング・EC運営を伴う場合
ソフトウェア製品・ゲームソフト第9類 ソフトウェア・ゲームソフト
ネットショップ・小売第35類 小売・卸売の役務(扱う商品ごとに指定)
飲食店・カフェ第43類 飲食物の提供
第30類 持ち帰りのパン・菓子・コーヒー等を売る場合
食品・お菓子第29類 肉・魚・乳製品・加工食品
第30類 菓子・パン・コーヒー・茶・調味料
飲料・お酒第32類 ビール・清涼飲料
第33類 ビール以外の酒類
化粧品・美容用品第3類 化粧品・せっけん・香料
美容室・エステ・医療・介護第44類 美容・理容・医療・介護
服・バッグ第25類 被服・履物
第18類 かばん・革製品
教育・スクール・イベント第41類 教育・セミナー・娯楽の提供
金融・保険・不動産第36類 金融・保険・不動産の取引
広告・コンサル・人材第35類 広告・経営の助言・職業のあっせん
旅行・運送第39類 輸送・旅行の手配
おもちゃ・ゲーム機第28類 おもちゃ・遊戯用具(ゲームソフトは第9類)
建築・リフォーム第37類 建設・修理・設置工事

あくまで目安です。実際の区分は、扱う商品・サービスの具体的な内容で決まります。

4. 海外の商標と、実際の使用も確かめる

5. 最終判断は専門家に

似ているかどうか(類否)は、見た目・読み・意味をあわせ、区分や取引の実情も踏まえて判断されます。簡易チェックで問題が見つからなくても、出願の前には弁理士への相談をおすすめします。

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